今年の夏野菜たち

出荷や作付け、加工にまつわることに追われて、あんまり写真が撮れていないのですが、今年の夏野菜たちはこんな感じでした。


まずは初夏の春菊。雨上がりの春菊は、緑がとてもきれいで凛としていて、食べてみると茎も甘みがあって柔らかい春菊に育ってくれました。

ポピーノさんが春菊と、春菊の花を使って美しく美味しい一皿に変身させてくださいました。この春菊ソースがとても美味なのです。


そしてトマト。


今年は空梅雨のおかげで、雨の苦手なトマトが伸び伸び育ってくれました。

露地でマルチもしないので、そうした栽培に比べると収穫量は多くなく皮も固いのですが、その分、ひとつひとつにぎゅっといのちが濃縮されています。

彼らもいのちを紡ぐために、精一杯のエネルギーをひとつひとつのトマトに込めているように見えます。

 

そしてそのトマトたち、トマトソースにしたいなと思っていたのですが、思わず図らず、美味しいドレッシングソースになりました。

僕も、ふだんは家ではドレッシングをかけて野菜を食べることはほとんどないのですが、これはドレッシングというより、良質の菜種油とフレッシュなトマトソースを食べる?飲む?という感じで、トマト好きにはたまりません。


こちらはズッキーニとナスですが、どちらもイタリアの品種にチャレンジしてみました。

いずれも日本で一般的に出回っている品種とは違う食味で、食べ方もそれに合わせてサラダにしたり、マリネにしたり、ステーキにしたりと新たな発見です。

そして同時に、一般的な品種や昔から日本にある品種の繊細な風味や食味の良さもあらためて気付くことが出来ました。

 

ちょっと余談ですが、以前、海外を旅したときに、その地域の気候風土と植物の形態、その土地の人の気質は共通したものがあるなと感じました。

そして帰国したときに、日本の四季に適応した植物の枝葉に表われる繊細さと日本人の気遣いなどに表われる繊細な気質が共通しているように感じたことを、この野菜たちを見て思い出しました。


赤オクラと白オクラ(…といっても緑ですが笑)。

今年は、8月の台風以降、脇芽ばかりがどんどん出てきて、なかなか実ってくれず、今、寒さなどもあって樹が疲れてきて急に沢山なり始めています。


こちらはツルムラサキ。冬からの草が穂を付けて、それを踏み倒したところを掻き分けて苗を植えていきます。

毎年思いますが、新芽を採っても採っても諦めずに出てくる、たくましい生命力です。


ピーマンと伏見甘長とうがらし。ピーマンあんまり美味しいと思ったことがなかったのですが、昨年、自然栽培農家さんのピーマンを食べてその美味しさに感動して今年から育ててみました。柔らかい枝の体に、あんなに大きい実が次々出来てなんかアンバランスで可愛らしくて、その瑞々しさに畑に行くとついついかじって食べてしまいます。

甘長は、今年は空梅雨から例年通り、美浜の干ばつの夏に突入したので、辛い甘長がずーっと続いて、ようやく最近、食べやすい味に落ち着いてきました。

ナスもピーマンも、昼と朝晩の寒暖差が出てくるこの時期の方が真夏よりも美味しいなと感じます。


ホーリーバジルとえごま。どちらも生命力強く、抗酸化作用の高いハーブです。

ホーリーバジルはうちでは生葉をお茶として水から煮出して頂きます。

乾燥させたものよりもフレッシュな葉はミントのような爽やかな風味があり、美味です。

えごまも毎年、自然生えで出てくるものから葉を収穫しています。

植えて支柱を立てたり、草のお世話をしたり、収穫したり、次から次にやれることはあって、自分が生長させているかのような気になるのですが、植えることとお世話をすることは出来ても、実際、育ってくれるのは豊かな土壌を育む多様ないのちの活動と、野菜自身の頑張りと、そのいのちを与えてくれる存在のおかげだなと思うのです。